「気分不良」時は具体的に伝えよう!
(引用文)
「気分不良」ってどんな状況か分かりません
2019/1/3 薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)
看護師さんや救急隊からの連絡で、たまに「気分不良を訴えています」と言われることがあります。個人的な意見になりますが、この言葉は使用しないほうがよいのではないかと思います。というのが、気分不良だと言われても、どういう状況なのか全く伝わらないのです。
嘔気があり、まさに吐きそうになっているのか、回転性のめまいがあってグルグルしているのか、倦怠感が強いのか、意識が遠のきかけているのか、本当に気分(感情)的に問題があるのか。それぞれ緊急度が違えば考える疾患も違い、対応は異なります。なので、「気分不良を訴えている」と言われても、情報の足しになりませんし、その後のアクションも変えようがないので、何も伝えていないのと同じになります。なにかしら体調が悪いのかなとは思いますが……。
つまり、
とても気分が悪くて
やっと病院にたどり着いて
「気分が悪い・・・」と
やっと声を振り絞って言ったところで
「どういう風に気分が悪いのか?」を
探るために、
またまた、きつい中、
質問攻めに合うことになるのです。
気分不良で受診した時は
「吐き気がする」
「めまいがする」
「意識が遠のきそう」
「身体がきつくて身の置き所がない」など
出来るだけ具体的に伝えることで
喋るのもしんどい中での
質問攻めを
少しでも減らせるのではないかと思います。